亡失のノクターン



 迫り来る夜の帳に、細やかな音色が絡まって。世界が穏やかな眠りに向かい、重い瞼を閉じてゆく。古びた鍵盤を踊る指は何処と無くたどたどしいが、奏でられる唄は優しさに満ちていた。
 古ぼけた家の扉を押し開き、老父が一人駆け込んだ。
「ああ、酷い。あんなに晴れていたのに、どうしたんだ一体」
 そう呟いた彼の解れた服は、バケツを被ったように濡れている。
「雨ですか?」
「ああ、酷い雨だ」
 老父はそう言ったっきり、日課である夜の散歩を中断された事にふて腐れた。僕は再び小さなオルガンと向き合い、静かに指を踊らせる。
 何時からだろう、夜が未知のもので無くなったのは。何時からだろう、暗闇に焦がれるようになったのは。何時からだろう。この静寂を愛していたのは────。
「またノクターンを弾いているのだね。もう、そんな季節か」
 何時の間にか背後に立っていた老父が、柔らかな声音で問い掛けた。答えの代わりに、僕は微笑んで見せる。彼もまた微笑みと、僕の髪に優しい口付けを落とした。
「ゆっくりお休み、エリス」
 夜は今日も優しく、僕を包み込んでゆく。

 あなたに捧ぐ。忘失のノクターン────。


  海は今日も穏やかに、そこに佇んでいる。滑らかな水面を滑る風が木々に寄り添い、小鳥たちは揃って唄い出し、空が薄っすらと白み始め、寝坊助の太陽が漸く水平線に顔を覗かせると同時に、この小さな港街もまた緩やかに動き始める。
 カーテンの隙間から差し込む光に導かれて飛び出した猫のマリーに続いて、僕も布団の中から這い出した。後ろ髪を引かれることも無く、階段を駆け下りる。キッチンでは寝癖を遊ばせた父が、母とキスを交わしている所だった。
「パパ!」
 勢いをそのままに飛び付く僕を受け止め、優しい笑みが零れ落ちる。
「おはよう、エリス」
 父は漁港の食堂で働くコック。何時も朝日と共に家を出て、漁師の皆の為に腕を奮う。優しい笑顔と美味しい料理で街の誰からも好かれる、僕の一番の自慢。
「今日もちゃんと学校に行くんだよ」
「はあい!パパも、気を付けて!」
 いってらっしゃいと叫ぶ僕に背中で手を振って、父は日の出と共になだらかな坂道を遠退いて行った。
 僕の家は小高い丘の上。海辺にひっそりと息衝くこの街が、まるごと手の中に収められる場所。うねうねと走り回る紅い煉瓦道に、片手で数えられる程度見受けられるトラックの姿。まだ薄すらと白み始めたばかりの蒼い靄の中に霞む、灯の落ちた窓。てんてんと散らばる暗闇に、僕は小さく身震いをした。

 僕の街は僕が産まれた時よりも少しだけ、寂しくなった。戦争があったんだ。ほんの少し前の事。僕はまだ小さくて、覚えてはいないのだけれど、酷い戦争だったと、近所のお爺さんが涙ながらに教えてくれた。海の向こうでは生物兵器が使われて、沢山の命が重い苦しみの中で燃え尽きた。だけど悲劇はそれだけではなくて、戦争が終わってから、その毒が海へ流れ出してしまったんだって。
 そしてつい、二年前。深緑色の軍服に身を包んだ兵隊さんが沢山この街に訪れた。それで、教えてくれたんだ。僕の住む街は、間も無く死んでしまうと。
 僕は最初その意味がよく分からなくて、でも、段々と街を離れてゆく人が増えて、一つ、また一つと街の灯が消えてゆくのを目の当たりにすると、悲しくて悲しくて堪らなかった。父も母も、一人でもこの街で生活を続けるのなら、その人の為に美味しい朝ごはんを作らなくては、と、街を離れるつもりはないと言っていた。僕だけ、遠くに住む祖父の家に引き取られると言う話になっていたけれど、僕は二人と離れたくなくて、未だに駄々をこねている。どうして、僕たちはこの愛する街と、愛する人とお別れしなくてはいけないの?
 僕にはまだそれが分からない、十三歳の春の事だった。 

「どうか今日もパパが無事に帰って来ますように」
 教会で何時ものようにお祈りを済まし、僕は勢い良く走り出した。教会から学校までは、走ればぴったりつく時間。だけど向かった先は学校では無くて、裏手に建てられた小さな小屋。昔は牧師さんの家だったそこに、もう主はいない。代わりに僕が最近手に入れた小さな秘密が隠れている。
 随分と風化した建物から微かに聞こえるピアノの音色が、僕の小さな胸を優しく包み込んだ。我慢出来ずに駆け込むと、古びたオルガンの前に、頼りない背中がちょこんと腰を据えていた。
「ティルダ!」
 僕の声に振り向いた顔が、嫋やかに歪む。
「おはよう天使君。今日も早いね」
「もう起きて良いの?」
「ああ、すっかり調子も良くなった」
 君のお陰でね、と付け足して、ティルダは軽やかな目配せを送った。けれどその顔には、血が通った様子はない。青褪めていて、唇も赤みを消していた。僕は急に恐ろしくなって、慌てて彼の隣に腰を下ろした。
「何を弾いていたの?」
「夜想曲さ」
「夜想曲?」
 僕が問い掛けると、ティルダは再びゆっくりと指を踊らせた。白い指先は、優しく優しく、鍵盤を滑る。奏でられる音さえも、優しさに満ちたものだった。
「静かな、夜の唄────」
 確かにこの街の夜は静かだけれど。僕にはどうしてそんなものを曲にするのかよく分からない。その疑問を察したのか、ティルダは鍵盤を撫でながらも僕に視線だけを向けた。
「夜は嫌い?」
「……分からない。だって、夜は寝るものだろう?この街の皆、太陽と一緒に暮らしてるから。だから、夜がどんなものか分からないんだ」
「そっか」
 ティルダは少しだけ寂しそうに、横顔で微笑んだ。
 僕にとって夜は、未知のものだった。それにまだ、形無き存在に言いようのない恐怖を感じる年頃。仕方がない事だった。

 僕たちは暫く隣り合って座りながら、ノクターンの調を聴いていた。夜に想いを馳せながら。最後の一音の余韻さえ終焉した頃、ティルダは何時もの不器用な笑みで僕に問い掛けた。
「この街が好きかい?」
「だって、ここは僕たちの街だもん!」
 そう自分で言いながらも、僕の心は落ち込んだ。
「でもね、もう直ぐ死んでしまうんだって。最近大人たちが皆でそう言っているんだ」
「……死んでしまう?」
 僕に向き直ったティルダの瞳には、驚きよりも悲しみが滲んでいた。まだ幼い僕の口から漏れた〝死〟と言う言葉が、彼をそうさせたのだと思う。
「うん。毒がね、海を渡って来たの」
 ティルダは大きな瞳を微かに伏せて、寂しそうに俯いた。
「……そう。それで、エリスも街を出て行くの?」
「ううん、僕、パパとママと一緒にいる」
「でも、死んでしまうのだよ?」
 僕にはやはり、まだ死がどう言うものか、よく分からなかった。死もまた夜と同じ。未知なる恐怖でしかない。
「命は大切にしなくっちゃ」
 続いたティルダの言葉は、何処か空惚けたもののように感じた。どうしてだろう。彼が、僕とは違う瞳をしていたからかもしれない。それが怖くって、僕は無理矢理に笑みを作った。もう、その話しはしたくないと言う意思を込めて。
「そんな事より、ねえ、ティルダはどこから来たの?」
 寂しげに伏せっていた瞳を遥かへ向けて、ティルダは投げやりに微笑んだ。
「遠い、遠い所────」
 僕はその視線を追い掛けて、遥か彼方に生きる人々を想った。 

 僕たちのこの小さな秘密の関係は、数日前に裏山で倒れていた所を偶然助けた時から始まった。お医者さんを呼ぼうとする僕を、ティルダは痩せ細った腕で必死に止めた。
「大丈夫、大丈夫だから、誰にも言わないで」
 彼がしきりにそう言うものだから、僕も従うしかなかった。外傷が有るわけじゃない。だから最初は空腹から来るものかと思っていたのだけれど、彼の容態は一向に回復を見せない。もしかしたら、重い病を抱えているのかも知れない。だけど、聞くことが出来なかった。何故って?僕は彼の事を、好きになってしまったから。友達……そう、出逢った瞬間には、ティルダはもう、幼気な僕の友達になっていた。
 彼は物知りで、優しくて、そして不器用な笑みの中に、何か大きな違和感を持つ人だった。

 僕たちはその後も、早朝と、そして学校を終えた後、陽が沈む迄の逢瀬を重ねた。そんな、ある日だった。
 今日もティルダは夜に想いを馳せながら、短いノクターンを繰り返し弾いている。僕はその隣でぼんやりと、優しい音色に包まれていた。
「もう、陽が沈んでしまうね」
 不意にぽつりと呟かれた言葉を、僕は聞こえなかったフリをした。太陽とのお別れの時間。それは、僕たちのお別れの時でもあったから。彼はこの街で生まれた訳ではなくて、だから、僕は同じ時を生きてはいないことを知っていた。ティルダは太陽が眠りにつく時、一体何をしているのだろう。
「ティルダも、おひさまと一緒に眠るの?」
 僕の唐突な問い掛けに、古びたピアノの唄は止んだ。
「僕は、眠れないんだ」
「どうして?」
 どうしてか、その答えをくれないままに、ティルダは小さく微笑んだ。だけどその後の言葉は、彼が生きて来た道を示しているようだった。
「エリス、今夜、散歩をしないかい?」
 彼はやはり、あの太陽と共に生きてはいなくて、だから僕はとても悲しくなって、叱られる事も厭わずに頷いた。
「しよう、散歩!」
 精一杯笑って見せる事で、僕は未知なる恐怖を退けた。

 この街の夜は、とても深かった。だが吸い込まれてしまいそうな闇の中、誘うように唄う波の音は、ティルダの奏でるノクターンの調ととても良く似ている。足元ばかりを灯すカンテラだけが、ゆらゆらと景色を泥ませて。その橙色が落とす影を、僕はじっと見詰めながら歩いていた。
「怖いかい?」
 首を振ってはみたが、気を抜けば泣いてしまいそうだった。もし、ティルダが悪戯心で僕を置いて走り去ってしまったら?そう思うと、叫び出したい衝動に駆られた。
 震える僕を見て、ティルダは愛おしそうに笑った。
「こうしていようね」 
 骨張った掌が、僕の小さな右手をそっと握り締める。その温かみがとても心地が良くて、僕は思わず指先を絡めて強く握り返した。途端、頭上からくつくつと笑い声が降った。見上げると、大きな瞳を惜しげも無く細め、彼はとても愉しげに笑っていた。
「恋人みたいだ」
「恋人?」
 問い掛ける僕に、ティルダは小さな目配せをする。
「こうして手を繋いで、唄うようにキスをするの」
「パパと、ママみたい!」
 僕は嬉しくなって、それまでの恐れが嘘のように、夜道を飛んで跳ねた。手を繋いでいるから、ティルダも一緒になって飛んでいた。
 僕たちはその晩、手を繋ぎながらあてもなく歩き通した。何か会話をするわけでもなく、目に付いた全てを言葉にしては笑って。たまに、ふざけてキスをした。その度、心臓が跳ね上がるように脈を打つ。赤くなる僕を見てティルダが笑うものだから、僕も怒ったフリを装いながら、笑った。
 僕があれ程恐れていた夜には、満点の星空と、波の唄うノクターンと、そして、暖かい男の掌があった。その全て、刹那的な美しさと、どことない寂しさを引き連れていて。けれど僕の記憶の中のそれら全て、優しいものだった。ティルダがずっと、この手の中にいたから。愛おしかった。あの夜に存在する全てが、僕は愛おしくて仕方がなかった。 

 僕はその日から夜毎に窓から家を抜け出し、夜を感じるようになった。勿論、ティルダと手を繋いで。ティルダはここに来るまでの話しはしてくれなくて、僕も聞けなかった。今、ここで生きている彼は、確かに僕と同じ時を生きているから。知りたくはなかったんだ。街の外の、悲しい戦争の傷跡を。今はただ、この優しい時を大切にしたい。
 けれど、それも長くは続かなかった。こんな風に僕たちが関係を深めている一方、ティルダの身体は痩せ細ってゆくばかり。蒼白かった顔も、より透き通るように濁っていった。

 そして遂に、藁を敷いただけのベッドから、立ち上がる事さえ出来なくなった。勿論、僕はお医者さんを呼ぼうと彼を説得しようともした。ティルダはやはり、頑なにそれを拒んだ。それならばと、彼に内緒で連れてこようともした。けれど足が竦んでしまって、駆け出す事が出来なかった。僕は、彼が苦しむ事を恐れるのと同じ位に、彼がまた遠くへ行ってしまう事が怖かった。きっと彼を蝕んでいるものは、普通の病気じゃない。こんな小さな街ではとても治りっこない。僕は、彼の好きなようにさせてあげる事が幸せと、どうにか折れそうな心に言い聞かせていた。
 刻一刻とティルダが夜の先へ、僕の知らない場所へ、真っ直ぐに歩んでいる事を、本能では知りながら。

 もう、ノクターンは聞こえない。夜の帳の堕ちた小屋で、僕は落ち窪んでゆく彼の瞼を見詰めながら、何も出来ずに項垂れていた。紫色の唇から、懐かしい唄が溢れている。彼が毎日弾いていた、優しくて、切なくて、美しい夜想曲。ティルダの顔は、立ち上がれない事など気にも留める様子はなくて、その蒼白な色とは相入れないように晴れ晴れとしていた。僕は、その時に気付いてしまったんだ。ティルダが何を求めていたのかを。だからそんな彼を見ているのが悲しくって、我慢が出来なかった。
「命は大切にしろって言いながら、どうしてティルダは生きようとしないの。ねえ、どうしてだよ!」
「何を言っているの、エリス」
 彼はまるで雷に撃たれたように目を丸くして、慌てて僕の髪に手を伸ばした。その指先の白さに、涙ばかりが溢れる。
「僕、分かるんだ、この街に残ろうと、ここでこの街と一緒に死のうとしてる大人たちと、ティルダは同じ顔をしているもの……!」
 それが彼の望みなら、受け入れてあげなくてはいけない。なんて、大人にはなれなくて。僕は声を上げて泣いた。ティルダはそんな僕に困り果てたようすもなく、ゆっくりとゆっくりと上体を起こし、細い吐息を吐き出してから微笑んだ。
「僕は、死のうとしている訳じゃないんだよ」
 そんな筈はないのに。そう言おうとする僕を、深い瞳が諭していた。
「ご覧、エリス」
 ティルダは震える指先で、ボロボロのシャツのボタンをゆっくりと外してゆく。全て外し終え、彼が寛げた布地の向こうには、確かな絶望が息衝いていた。
 肉が全て削ぎ落とされてしまったように、骨の形を露わにする皮は浅黒く、シミのような紫色の斑点が、幾つも幾つも痩せた裸身を侵していた。彼が息を吸うその度に、肺が苦しそうに震えている事さえ手に取るように分かる。僕は彼の命を目の当たりにした時に、涙さえ、止まってしまった。 
「僕はもう、幾ら願ったとしても永く生きてはゆけないんだ。それはどんなに目を逸らしたとしても付いて回る、現実なんだよ」
 彼はそう言って微笑んだ。諦めでも、投げやりでもなく、朗らかな微笑みだった。彼はもう、何もかもを受け入れていた。けれどやはり、何処か歪で、秘めた思いだけがその瞳を深く染めている。
 痩けた指先で隠れてゆく彼の命から目を逸らさぬ僕の頭上、彼はまた、優しい声を漏らした。
「僕の世界はね、ずっと、ずっと灰色の壁に囲まれた檻の中にしかなくて。だから、ここに来たの。最期に、優しい街で、静かな海を見てみたくて」
 でもね、と囁くと、ティルダは掌で、痩せた顔をすっぽりと覆い隠した。
「夜になるとこの手が震え出す。怖い、怖い、怖い……死が照らし出す真実が怖い。君と仲良くなればなる程、この街が好きになればなる程、恐ろしくて堪らないんだ!」
 僕には分からない。彼が何を恐れているのか。
「エリス、僕はね、悪魔なんだよ。償えぬ罪を犯した悪魔の癖に、ひどく臆病で、卑怯な男なんだよ」
 けれど、どうしてだろう。そんな彼を、愛おしいと感じた。僕は怯え切った瞳から零れ落ちる涙を残らず拭い、震えるその身体を抱き締めた。彼の身体は小さな僕の腕でも抱き竦められる位に、小さかった。

 間も無く、夜が明ける。この静かな闇が、切り裂かれてしまう。それがどうしてか寂しく思えて、僕は馴染んだ掌を握りながら、彼の乾いた頬を撫でた。
「まだ怖い?」
 ティルダはひび割れた唇を緩やかに持ち上げて、小さな目配せをくれた。
「もう大丈夫。君が、手を握っていてくれるから」
 ずっと、ずっと握っていてあげる。そう言いたかった。でも、言えなかった。
「夜が、明けるね」
 光の刃が僕たちの頬を貫いて、その痛みに思わず瞼を閉じる。握った掌に少しだけ、力が篭った。
「僕のお願い、聞いてくれる?」
 一層弱くなった声を必死で受け止めて、僕は何度も頷いて見せる。
「僕が旅立つ日が来たら、ノクターンを弾いておくれ。僕が、迷ってしまないように」
「きっと、きっと弾くよ、必ず!」
 僕が余りにも大きな声を出すものだから、ティルダは可笑しそうに笑った。ゆっくりと明けてゆく世界の中で、僕も一緒になって笑った。
 小さな秘密と交わした、小さな約束。僕はその形無きものが、とても愛おしかった。

 それから直ぐに、僕は祖父の家に引き取られることとなった。そして時を同じくして、生物兵器を生み出した有名な博士の失踪が報じられた。見出しには、『悪魔の兵器を作った男、責任逃れ逃亡か』と大きく書かれていた。
 僕は目に付いたその新聞を、全て燃やして歩いた。

 ティルダ────僕はね、貴方に出逢って知った事が沢山あったよ。夜が怖いものではない事、それでも朝は、待ち遠しいものだという事、二人で歩む道の愛おしさや、繋いだ掌から気持ちが伝わる事。あれが、恋であった事も。そして何より、大切な人の背中を、唯々見送る寂しさ。
 僕は貴方に、何を教えてあげられたかな。きっと何も教えてあげられなかった。だから僕は今宵もまた、貴方に捧げるノクターンを奏でるよ。

 波間を漂う海鳥のように、岩礁に砕ける波のように、鼻先を擽る潮風のように、疲れ果てた旅人の、深い眠りに寄り添うように。僕は祈る。

 貴方のゆく道が、穏やかであれ────。 


Recycle

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